ピザ窯

使用材料

耐火レンガ(SK32):200個
耐火平板(SK32):300×600×65 3個
耐火コンクリート(アサヒキャスター13T):25㎏を8袋
コンクリートブロック:24個
基礎用鉄筋コンクリート950㎝×950㎝×10㎝

ピザ窯用の台座鉄筋コンクリート950㎝×950㎝×10㎝

ピザ窯 使用耐火煉瓦の写真 

ピザ窯 接着目目地材に使用した耐火コンクリート「アサヒキャスター13T」の写真

材料について

ピザ窯本体を置く土台には、建築でもよく使用されるコンクリートブロックと鉄筋コンクリートで作成し、

実際に火を着ける土台から耐火レンガを使用しております。

コンクリートの耐熱性能は、400℃まで(コンクリートの厚さセメント量、鉄筋量によって耐火性能は変わる)加熱しても強度に影響は無いとされているが、ピザ窯内の適正温度は400℃~500℃と言われています。

耐火レンガであれば、1300℃以上加熱しても問題ないため、今回は一般的な耐火レンガのSK32(1350℃まで使用可能)を選択しました。

目地材には約1400℃の耐熱温度がある”アサヒキャスター13T”使用しています。

通常、耐火レンガの積作業(接着)で使用さる耐火モルタルは、一般的なモルタルと違い、800度以上の熱を加えないと固まらないモルタルとなっており、とても手軽に使用できるものではありません。

その点、耐火コンクリートであるアサヒキャスター13Tは熱を加えなくても固まり、通常のモルタルを練るのと変わらないやり方で出来るため、非常に扱いやすいのが特徴です。

施工手順 –ピザ釜製作図面PDF

基礎打ち

ピザ窯の設置場所に基礎を打ちます。

ピザ窯の重さで地面が沈んだり、基礎が割れたりしないようにコンクリートの厚さ10㎝以上に鉄筋を組んでします。

大きさは950㎝×950㎝×で今回は打っております

ピザ窯 設置予定地の鋤取り完了写真

ピザ窯 基礎打ち用枠と配筋完了写真

ピザ窯 基礎打ち完成とアンカー差し写真

土台の積み上げ

土台はコンクリートブロックを3段積み上げ、その上に厚さ65mmのコンクリート台座を乗せました。

コンクリート台座を土台の上に乗せるのに手では難しかったためチェーンブロックで持ち上げ、位置の微調整は大人3人がかりで行いました。

水平器で見ながら台座を水平に調整したら、いよいよ、ピザ窯本体の組み立てなります。

ピザ窯 薪入れスペース&土台のコンクリートブロック完成写真

ピザ窯 土台の上に乗せる台座写真

ピザ窯組み立て

1段目はコンクリート台座に敷き詰めます。

2段目3段目は、薪を燃やす位置になるため、「コ」の字に積み上げます。

4段目には、5段目にピザを乗せる部分を作るため受けを作ります。

5段目は耐火レンガ平板を敷き、ピザを焼く場所を作ります。

6段目7段目も「コ」の字かつ半円部分の蓋の受けも作ります

半円の形を作るため、薄べニアを曲げて型を作っております。

煙突部分は4段積み上げております。

ピザを焼く部分は蓋が出来るように耐火レンガ平板を口の大きさに合わせて切り、取っても付けました。

ピザ窯製作の様子 1段目と2段目3段目4段目まで積み上げた写真

ピザ窯製作 ピザ焼く場所の完成写真

ピザ窯製作 7段目まで完成アーチ部分の型枠設置写真

ピザ窯 アーチ部分の耐火レンガ設置完成目地入れ込み準備写真

追加で

煙突は雨が入ってこないように、下からでも蓋が出来るように作っています。

同様にコンクリートブロックの薪やピザを焼くときに使う道具などを置ける場所にも蓋を作り、

薪を燃やす場所にも蓋を作りました。

ピザ窯完成 実際に使用したと時の写真

実際にピザを作って気付いたこと

火を着けてからピザが焼ける温度までにするのに2,3時間必要で思っていた以上に薪が必要になります。

その点を考えると、普通のセメントやレンガを使用せず、耐火用を使用したの正解だっと思いました。

さらに、耐火レンガは熱が通るまで時間はかかりますが、十分温まってからは、なかなか冷えないようで、ピザが焼けだしたら次々に焼くことが出来ていました。

改善点はピザを焼く場所の蓋を平板レンガを使用したため、重く開け閉めが大変でした。

直接火があたる場所ではないため、もしかたらもっと軽い別の素材を使用してもよかったかもしれません。